地震や水害などの災害時。大人がパニックになる状況で、子どもの心はさらに不安定になります。普段から、非常時を意識した備えをしておきたいもの。今回は倉敷市保健所に、子育て世帯ならではの災害への備えを聞いてきました。
いざという時に備えて普段からできることは?
日ごろからご近所とコミュニケーションをはかり、顔見知りになっておくこと。「どこの家に、どんな子どもがいるか」をまわりの人に知っておいてもらうことは、緊急時に子どもの命を守ることにつながります。特に、子育て家庭同士のつながりは、災害時にはとても心強いものになりますよ。まずは親子クラブや地域のお祭りなどに、積極的に参加してみませんか。
子育て家庭ならではの防災準備品は?
持ち出し用としては、粉ミルクや水、おむつなどの必需品のほか、「おやこ健康手帳」「お薬手帳」「保険証」「診察券」も忘れずに。また、災害はいつ発生するかわからないので、常に必要なものは、持ち歩くようにしておくことも大切です。
一方、食品や生活用品の備蓄には「ローリングストック」という考え方がおすすめです。災害用として特別に確保するのではなく、普段食べているものなどを少し多めに買っておき、使ったらその分だけ補充していく。そうすれば、常に一定量の新しいものをストックできます。災害時でも普段と変わらない食事ができ、お子さまも安心しますよ。
倉敷市保健師支援チームが
熊本地震被災地で見たこと、感じたこと。
平成28年4月14日の熊本地震発生後、4月19日から5月31日まで、事務1人と保健師2~3人が1チームとなって10班体制を組み、交代で現地に派遣されました。主な目的は、避難所での健康相談や感染症予防活動。のちに理想的な避難所運営で有名になった、阿蘇郡西原村の河原小学校避難所を担当しました。そこでは、大きい子は自然に小さい子どもたちの面倒をみていました。また、健康観察で各家庭の避難スペースをまわっていると、その家の布団で、違う家の子がゴロゴロしているなど、平常時からの住民の結束のもと、子どもたちが落ち着いて過ごせていると感じました。大きな地震やその後の余震で不安を感じていても、なかなか「怖い」と表現できない子もいます。そんなときにこそ、この避難所のように、信頼できる大人のまなざしや支援が、とても大切になると思います。
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